ナトリウムの働き、欠乏症、過剰症

ナトリウムの働き、欠乏症、過剰症

ナトリウムの働き

食塩をつくっているのは、ナトリウムと塩素です。
ナトリウムは、カリウムとともに細胞の浸透圧を維持し、体内の水分を調節したり、
神経の刺激伝達に働いたり、生命の維持に欠かせない大切な栄養素です。
食塩相当量(g)は
ナトリウム含有量(mg)× 2.54 ÷ 1000で計算されます。
ナトリウム約400mgが、食塩相当量1gとなります。

ナトリウムの欠乏症

普通の生活では不足の心配はまずありません。
多量の汗をかいたり、おう吐や下痢をしている時には、たくさんのナトリウムが失われてしまうので、
適切に補給するとよいでしょう。
急激な欠乏では、倦怠、めまい、無欲、失神。

ナトリウムの過剰症

むくみ。高血圧、胃がん。また、食塩(ナトリウム)の過剰摂取が、高血圧を介して、
慢性腎臓病(CKD)の発症、重症化に関与している可能性が示されています。
食塩相当量で、男性は7.5g未満、女性は6.5g未満に減らすのが目標です。
なお、WHO(世界保健機関)では5g未満を目標としています。

ナトリウムの推定平均必要量
成人男子:600mg(1.5g 食塩相当量)
成人女子:600mg(1.5g 食塩相当量)
ナトリウムの多い食べ物

ナトリウムは、塩、調味料、漬物等に多く含まれます。
特に加工食品には、味付けのためだけではなく、保存のためにも、食塩(塩化ナトリウム)に加えて、
他に色々なナトリウム化合物が含まれていますので、要注意。

高血圧の予防には

食塩の摂取量に留意すると共に、野菜や果物からカリウムを積極的に摂り、ナトリウムを排泄するようにします。

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2021/12/22更新
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