たんぱく質(プロテイン)の働き、欠乏症、過剰症

たんぱく質(英語でプロテイン)の働き、欠乏症、過剰症

たんぱく質の働き
たんぱく質は、生きていくうえで重要な栄養素です。
私たちの体を作っている皮膚、筋肉、内臓、血液、毛、爪などはすべてたんぱく質でできています。
たんぱく質の欠乏症
・体力や筋力、免疫力が低下します。
・子供では成長障害を起こします。
・高齢者では、身体機能が低下し、老化が早まります。
たんぱく質の過剰症

・たんぱく質の過剰分は尿に排泄されるので、腎臓に負担がかかり
腎機能障害を起こす場合があります。
※上限量は設定されていませんが、「成人、特に高齢者は『2.0g/kg体重/日』未満にとどめるべきでは」とする考えもあります。体重1kgあたり、1日につき、2g未満です。
体重が50kgであれば、1日あたりのたんぱく質は100g未満となります。

たんぱく質の推奨量
成人男子:60g
成人女子:50g
たんぱく質の多い食べ物

たんぱく質(プロテイン)は、 肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品に多く含まれます。
※高齢者の低栄養
特に高齢者では、体のもととなるたんぱく質が不足すると、免疫力が落ち、筋肉量が減り、血管ももろくなって、病気や骨折の危険性が高まります。また、カロリー不足は、たんぱく質の利用効率を低下させます。
高齢者のこのカロリー不足・たんぱく質不足を解消するメニューとして、「魚や大豆だけではなく、たんぱく質を効率的に摂取できる上に鉄分等種々の栄養素を豊富に含む『肉』を積極的に摂る」ことが、近年、推奨されています。
魚と肉とを1日おきに食べるのも、よい方法です。
また、たんぱく質は毎日摂る必要があり、卵や乳製品も駆使して毎食時、摂るのが理想です。

(勿論、高齢者であっても肥満の方は、肉の摂りすぎには注意が必要です。また、腎臓病や糖尿病、心筋梗塞等では、たんぱく質そのものを制限したほうがよい場合もあります。主治医の方とご相談ください)

備考

たんぱく質には、生活習慣病の発症予防とその重症化予防とを目的とした「目標量」も設定されています。
1g あたり 4kcal のエネルギーがあることから、目標量は、「総エネルギー摂取量に占めるたんぱく質のエネルギー量の割合」で示されています。
1歳以上、男女共通で、13%〜20%です。
当サイトでの栄養計算は、たんぱく質では「推奨量」 をもとにしており、この目標量には対応しておりません。

目標量は、以下のように計算することができます。

たんぱく質=(推定エネルギー必要量×たんぱく質の割合)÷4

例)150cm の30代女性で身体活動レベルU(ふつう)の場合、
小さい値は、
(推定エネルギー必要量 1880kcal × 0.13)÷4=61g
大きい値は、
(推定エネルギー必要量 1880kcal × 0.20)÷4=94g
目標量は61g 〜 94g になります。

実際に摂取したエネルギー量をもとに計算して、バランスをチェックすることもできます。

例)摂取したエネルギー量が 1500kcal であった場合、
小さい値は、
(1500kcal × 0.13)÷4=49g
大きい値は、
(1500kcal × 0.20)÷4=75g
目標量は49g 〜 75g になります、が、たんぱく質は重要な栄養素であり、エネルギー摂取量が少ない場合であっても、推奨量(成人女子: 50g 、成人男子: 60g )を確保する必要があります。

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