マグネシウムの働き、欠乏症、過剰症

マグネシウムの働き、欠乏症、過剰症

マグネシウムの働き
体内で300種類以上の酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けると
ともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。
神経の興奮を抑え、筋肉の収縮に関与し、また、血圧を調整します。
骨や歯の形成に寄与します。
マグネシウムの欠乏症
低マグネシウム血症。症状は吐き気、嘔吐、眠気、脱力感、筋肉のけいれん、ふるえ、食欲不振。
長期にわたるマグネシウムの不足は、骨粗しょう症や心疾患、糖尿病のような生活習慣病のリスクを上げる可能性がある、とされています。
加工食品や清涼飲料水などに含まれるリンを多く摂るとマグネシウムの吸収が妨げられます。
大量のアルコール、利尿剤もマグネシウムの不足を招きます。
また、カルシウムの摂取量に対してのマグネシウム摂取量は不足しがちとされ、望ましい摂取バランスは「カルシウム対マグネシウム=2対1」と考えられています。
マグネシウムの過剰症
普通の食事で過剰症になることはありません。
医薬品として緩下剤に使われているように、サプリメント等で過剰に摂ると下痢を起こすことから、サプリ等の「通常の食品以外からの摂取」についてのみ、耐容上限量が設定されています。
通常の食品以外からの摂取量の耐容上限量(18歳以上、男女とも):350r/日
(通常の食品以外からの摂取量の耐容上限量は、1〜17歳では、5r/kg体重/日。体重1kg当たり、1日5rまでです。体重30kgであれば150r)
マグネシウムの推奨量
成人男子:340r(18〜29歳)、370mg(30〜49歳)、350r(50〜69歳)、320r(70歳以上)
成人女子:270r(18〜29歳、70歳以上)、290r(30〜69歳)
※カルシウム、リン、マグネシウムの摂取バランス
カルシウム、リン、マグネシウムは、ともに骨や歯の成分ですが、リンを摂り過ぎるとカルシウムとマグネシウムの吸収が抑制され、カルシウムを摂り過ぎるとマグネシウムの吸収が抑制される、とされています。30代女性の推奨量・目安量を単純に比較すると以下のようになります。
カルシウム(推奨量)650r:リン(目安量)800r:マグネシウム(推奨量)
290r = 1 : 1.23 : 0.45 (←だいたい「1: 1〜2 : 0.5」くらいです)
リンはカルシウムと同量か、2倍を超えないよう、マグネシウムはカルシウムの半分くらいは摂るよう、摂取バランスにもご留意ください。
マグネシウムの多い食べ物
マグネシウムは、大豆製品、魚介類、海藻、木の実に多く含まれます。
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