銅の働き、欠乏症、過剰症

銅の働き、欠乏症、過剰症

銅の働き
ヘモグロビンの成分である鉄の吸収や輸送に関わり、赤血球の形成を助けます。
骨の形成を助けます。
活性酸素を除去します。
神経伝達物質の代謝に関与します。
メラニン色素の生成に関わります。
銅の欠乏症
欠乏症には、先天的な銅代謝異常と、極端な摂取不足などによる後天的なものとがありますが、健康な人であれば、通常の食生活において、銅が不足することはまずありません。
後天的な欠乏症では、摂取不足や吸収不足、難治性の下痢症などにより、鉄投与に反応しない貧血や骨異常が起こります。
(貧血の多くは 鉄欠乏性貧血 ですが、鉄を充分に摂取しても銅がないと ヘモグロビンの合成が滞り、貧血になります)
また、亜鉛 は銅の吸収を低下させますので、亜鉛の摂り過ぎにもご注意ください。
銅の過剰症
先天的な銅代謝異常による過剰症である場合を除き、通常の食品で過剰摂取が生じる可能性はありません。
但し、サプリメントの不適切な利用により過剰摂取が生じる可能性があります。
過剰な銅は、活性酸素種の生成を促進して酸化ストレスの要因となり、肥満や高血圧、糖尿病、心疾患、腎不全の悪化に関わる、と考えられています。
注意したいのは銅の容器、銅鍋。銅の容器、銅鍋での酸性の食品や飲料の長期保存により、嘔吐や下痢等の中毒を起こすことがあります。特に、古くなった容器等の劣化やキズにご注意ください。
耐容上限量は、18歳以上、男女とも、10r。
銅の推奨量
成人男子:0.9mg(18〜29歳、50歳以上)、1.0r(30〜49歳)
成人女子:0.8r(18〜69歳)、0.7mg(70歳以上)
銅の多い食べ物
牛レバー、いか、かに、えび、カシューナッツ、納豆等に多く含まれます。

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